OnTime for Microsoftのアップグレード
このページではOnTime for Microsoftのアップグレード手順をご説明します。作業自体は至ってシンプルなので出来るだけ最新バージョンをご利用くださいますようお願いいたします。
注意
SQL Serverは新規インストールしたアカウントに特別な権限を付与ししています。アップグレード作業でも必ず新規インストールした際のアカウントで作業を実施してください。ドメイン管理者もしくはワークグループサーバーの場合もローカル管理者でログインして実施してください。
Ver.5.x.x以前からのアップグレード変更点
大まかな手順については以下のとおり変更はありません。
1.現行バージョンのフォルダーにてアンインストールのバッチ実行
2.新バージョンのフォルダーにてアップグレードのバッチ実行
です。
既存のTomcatのサービスプロセス停止等はアンインストールの行程でバッチが自動で行います。
大きく変更されたのは以下の2点です。
1.アップグレードのバッチファイルの場所が展開したルートフォルダに移動しました。
2.作業中のバッチからの問い合わせがバックアップフォルダの確認だけになりました。
プログラムファイルの入手と配備
プログラムファイルのダウンロード
OnTime Group Calendar for Microsoft(OnTime for Microsoft)はDirect Shopサイトで提供されています。
以下のページにて必要情報を入力するとダウンロードリンク付きのメールが届きます。そちらをクリックしてダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルの配置と展開
OnTimeはダウンロードしたファイルを展開して生成されたフォルダ上で実行環境のTomcatとJavaファイルが実行されます。ログなどもすべてフォルダ配下に生成されます。一部のメモリ設定や起動関連データ以外の各種データ自体はSQL Server上に保管されているのでバージョンアップ後は古いOnTimeのプログラム用フォルダは削除いただけます。
現行バージョンをアンインストール
先に現行プログラムのアンインストールを行います
現行バージョンの「OnTime Group Calendar for Microsoft」をアンインストールします。
先ほど配置した新しいプログラムのフォルダではなく現行バージョンのフォルダを開きます。
”uninstall.cmd”ファイルを選択しマウス右ボタンメニューから管理者として実行します。
アンインストールの確認画面(UAC画面)が開いた場合は「はい」をクリックして継続します。
コマンドプロンプトが開き、アンインストールバッチが走り出します。
「続行するには何かキーを押してください」が表示されたらエンターキーを押してください。2回表示されます。
「削除したファイル – …」の文字が表示されると、コマンドプロンプトが消え、処理が完了します。
タスクの終了を確認します
念のため、タスクマネージャーでTomcat(Apache Commons Deamon Service Runner)が消えることを確認してください。サービスで動作しているTomcatの終了は時間がかかる場合があります。
最新バージョンのアップグレード
プログラムのアップグレード
先ほど展開した最新バージョンのフォルダ直下の「upgrade.cmd」をマウスの右ボタンメニューから「管理者として実行」を選択して実行してください。
アップグレードの確認画面(UAC画面)が開いた場合は「はい」をクリックして継続します。
コマンドプロンプトが開き、アップグレードバッチが走り出します。
「Sql Server… new folder:」のメッセージが表示されます。SQLサーバーのバックアップ先をデフォルトから変更する必要がなければ 「y」 と エンターキーを押してください。
変更する場合は 「n」 と エンターキー を押して任意のフォルダパスと エンターキー を入力してください。
以後のデフォルトに設定されます。
作業が完了するとコマンドプロンプトは自動的に閉じます。
タスクの起動を確認します
念のため、タスクマネージャーでTomcat(Apache Commons Deamon Service Runner)が表示され、使用メモリが1,000MB程度まで増えるのを確認してください。
バージョンの確認
アップグレードされたことを確認します。
OnTime 管理センターで画面をリロードします。閉じている場合は再度接続します。ログインして画面の右上の歯車アイコンをクリックします。画面上の「OnTimeについて」をクリックします。
インストールしたバージョン情報が表示されていることを確認します。
バージョンアップ後の確認作業
OnTime管理センターでの確認作業(特に古いバージョンからアップグレードした場合)
- ダッシュボードで緑以外のランプが表示されている場合は該当するサイドメニューページを確認して対応してください。
- 「先進認証(Oauth-クライアント資格情報フロー-Client Credentials) 」ではバージョンアップ後に必要とするAPIが増えている可能性があります。ドメイン設定で同期がSTOPしている場合はMicrosoft Entra(旧Azure AD)のアプリの設定で追加するAPIがあれば追加します。
- バックエンド設定、フロントエンド設定、デフォルト設定は項目が増えている可能性が高いです(特に古いバージョンからの場合)。各ページの各タブを確認した上で、項目を見直し念のため保存してください。必要な場合はダッシュボードでアプリケーションの停止/実行を行います。
- そのほかにも左サイドメニューの各ページを開き、エラーなどが表示されていないか確認してください。
- 再設定などを行った場合は、一部機能が停止していた可能性があるのでダッシュボードで手動同期を実行します。(数日間エラーが継続した場合、同期が停止してアカウント関連情報が削除される場合があります)
OnTimeクライアントでの作業
- 普通はなにも必要としません。そのままご利用いただけます。
- ただし、クライアントの各種デザインが更新されていないように見える場合もあります。この場合、ブラウザの状態によってはキャッシュした古いデザインデータを利用している可能性もあります。
スーパーリロードもしくはCtrl+F5などでキャッシュをクリアしてご利用ください。
アップグレード中に作成されたSQLのバックアップファイルについて
必要なくなれば削除してかまいません。
以下のFAQを参照ください。